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リーダーシップ進化論 人類誕生以前からAI時代まで
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リーダーシップ進化論

人類誕生以前からAI時代まで
著者
酒井 穣

ブックデザイン 杉山健太郎

ジャンル
ビジネス リーダーシップ
判型
単行本(ソフトカバー)A5判
ISBN
ISBN 978-4-502-40281-4
頁数
408ページ
発売日
2021.10.26
定価
2200円(税込)

紹介

本書に寄せるあなたの期待は、心地よく、裏切られる

壮大なスケールで描く、文明の歴史と、そこで生まれ、淘汰され、選ばれてきたリーダーシップ。そして、いま求められるリーダーシップとは?

2008年、『はじめての課長の教科書』で、文字通りはじめてミドルマネジメントのリーダーシップを説く本を世に広め、ベストセラーとした著者による、歴史を振り返りつつ、これからのリーダーシップを問う本。A5判408ページでありながら、歴史エンターテイメントのようにサクサク読める。縦横無尽に学者さながらに集められた情報源を示す1000近くに及ぶ脚注を読むだけでも知的好奇心を刺激されます。そして、著者に対抗して、あなた自身の文明史を構築したくなるかもしれません。

「これは、著者から我々への挑戦状だ」

宮野公樹 京都大学准教授

次世代リーダーのためのレーベルBOW BOOKS の創刊にふさわしい「リーダーとリーダーシップの歴史と未来」を、酒井さんに書いていただきたいと思いました。それから、1年余、できあがってきた原稿は、わたし干場の予想と期待をはるかに上回る質と量でした。
当初、「リーダーシップ全史」としてご依頼した際は、プラトンの時代から連綿と続いてきた古典的「リーダーシップ特性論」が、20世紀に入ってはじめて本格的な研究の対象となり、リーダーシップとは、その人が生まれつき持つ特性ではなく、組織の中で後天的に獲得する行動のあり方であるという「リーダーシップ行動論」が主流となっていく過程、さらに、20世紀後半以降、PM論、サーバント・リーダーシップ、オーセンティック・リーダーシップなど、さまざまなリーダーシップ論が繰り広げられていく様子、その要諦をお書きいただければ、と漠然と考えていました。

ところが!

上がってきた原稿は、、、、、、、次の目次をご覧ください!!
人類誕生以前???

もくじ

  • 第1章 人類以前のリーダーシップ
  • 第2章 旧石器時代以降のリーダーシップ
  • 第3章 農耕以降のリーダーシップ
  • 第4章 四大文明の誕生以降のリーダーシップ
  • 第5章 ルネサンス以降のリーダーシップ
  • 第6章 インターネット以降のリーダーシップ

かくして、わたしの予想をはるかに超える壮大なスケールで、豊富すぎるほどの注を従えて描かれるリーダーシップ論、40万字が手元に届いた、というわけです。

もし、あなたがリーダーシップのスキルを本書に期待しているとしたら、残念ながら、その期待は裏切られます。心地よく、裏切られます。あなたは、著者に誘われ、ご自身が想像もしなかった視点で、社会の変遷を俯瞰し、そして、未来を見据えていることに気づくでしょう。これはまさに、社会環境の変化に適応するために、「進化」していった、あるべきリーダーシップの「変化をともなう系統(descent with modification)」、「リーダーシップ進化論」なのです。

そこで、タイトルも「リーダーシップ進化論」と改名しました。また、40万字は、なんとか30万字弱に、シェイプアップしていただきました。それでも、A5判にびっしりの400ページ強は、十分に読み応えがあるはずです。と同時に、これなら、もっと長くても読めた!と思われるかもしれません。著者の豊富な知識と鋭い洞察に、これまで断片的に持っていたわたしたちの知識、情報が、新しいジグゾーパズルのように新しい絵を描いていきます。

ちなみに、「進化」とはより優れたものになっていくことではない、環境の変化に合っていたものが結果として生き残る、ことを示します。それでは、これからの社会に適応していくリーダーシップとは、はたしてどのようなものなのでしょうか? それが、私たち自身にとって、本当に望ましいものとなるのかどうか、それは、著者を含め、私たち一人ひとりに問われている大きな課題だといえそうです。

最後に、著者あとがきの一部をご紹介します。

歴史は、リーダーがどのように振る舞うかによって、人々の未来がどうなるかが決まる事実を示し続けてきた。
人間の歴史とは、格差の拡大と戦争、その後の格差の縮小と、そしてまた拡大。その繰り返しだ。
その中でリーダーに求められるのは、戦争を避けながら格差を是正する離れ業だった。
そして歴史は、そうしたリーダーシップの敗北を示し続けてきた。
現代がこの長期サイクルにおいて危機的な状況にあるのは明らかである。
いまこそ、正しいリーダーシップが求められているのだ。

推薦文が届きました

柳澤大輔氏

面白法人カヤック創業者CEO

人類史とともにリーダー論を語る。このアプローチ自体が、僕が知る限り初の試みで、それ自体、チャレンジングな本ですね。書かれている内容が壮大で、多岐にわたり、知的好奇心をくすぐることこの上ありません。
最初に、⼈間の⾃⼰組織化が究極的には戦争につながっており、それが、⾃⼰組織化によって⾃然に⽣まれるリーダーに組織を任せてはならない最⼤の理由だとされています。その前提条件がしっくりこない人も多いのかもしれませんが、僕自身は、ちょうど、『危険人物をリーダーに選ばないためにできること』(ビル・エディ著 プレジデント社)を読んだ後だったということもあり、なるほどな、と思って読みました。しかもインターネットがそれを加速するという指摘も面白い。だからこそ、自分たちでリーダーをしっかりと自ら生み出さないといけない。この本の重要性がわかります。

そして、現代のリーダーシップ研究は、こうした争いを超越するリーダーではなく、争いに勝てるリーダーの観察になってしまっている、と酒井さんは指摘します。まさに、ここです。現在、経営者がリーダーとして何をもって賞賛されるかといったら、要するに、確実にとにかく速く大きく効率よく経済的価値を叩き出すということ。上場企業はまさにそれだけ。でも、それだけでいいんだろうか。経営者も変わらないとならない時代に来ている気がします。指標そのものを変えて、賞賛の方向を変えるというアプローチが必要だと。
⼈間の⼤量死滅を避けるための可能性は、もうひとつしかありません。それは、富の配分効率を徹底的に⾼め、社会福祉をより充実させることです。すべての中間搾取を撤廃し、労働⼒を環境収容⼒の向上に資するイノベーションに対して配置することです。そこで求められているのは、まさに、⼈間社会の進化ともいえるものです。 これ、全く同感です。

さて最後に、世の中をどう変えていくかですが、利⼰的な状態を脱している⼈間が独裁的な政治を⾏うことでしか理想的な状態は実現できないと考えた、というあたりが、やはり面白そう。この利己的な状態を脱するアプローチとして、脳の改革をスピード感と再現性をもって取り組めるような科学的アプローチが進化してくれないかなと思います。いわゆる悪い方向に導くリーダーは、トラウマなど何かしら問題を抱えていると思われるので、恐怖や不安トラウマなどを癒す科学的アプローチなどが有効かなと思うわけです。

そして、最後の締めくくりが最高ですね 。「リーダーとは、成り⾏きで出現する未来と戦う存在であり、成り⾏きとは別の未来を実現する⼈間なのだ。私たちは、何かを終わらせて、何かを始めないとならない。その繰り返しが、リーダーの責務である」──良書をありがとうございました。

佐々木大氏

株式会社佐々木電機本店 常務取締役

ただいま、無事、リーダーシップ進化論という広く深い海を渡る航海から戻ってまいりました。そして、まさに、「知の10種競技のような本」というのが率直な感想です。 考古学、人類学、歴史学に始まり、生物学、料理の話、心理学、そして宗教の話と、さまざまなジャンルから語られるリーダーシップにまつわるお話は本当に刺激的で、非常に楽しめました。 特に、注釈の書き込みが面白すぎます。もうここに魂があるくらいの面白さですから、ほかの方にも、ぜひ、読み飛ばさず読んでいただきたいと思います。

「なぜあなたがリーダーなのですか?」から始まった、個人的にささった表現を書き抜きます。
 
「自分らしいリーダーシップ」
「自分自身の価値観に従うこと」
「リーダーとして多くの部下に対してする演説は実質的な意味はあまりない」
「出る杭は順位制へのチャレンジ。それが歓迎されることはまずない」
「順位制は自己組織化の結果して自然選択された規則」
「地獄への道は、善意で舗装されている」
「貧困こそが、平和を希求する人間に残されている大きな宿題なのだ」

そして、最後に、
「リーダーとは、成り行きで出現する未来と戦う存在であり、成り行きとは別の未来を、実現する人間なのだ」  
まさに! そういう意味では、もうリーダーシップ=ロック、ですね!

下沢貴之氏

株式会社リブライズの代表取締役 「日本の未来をつくる10人(2016 /日本財団)」

リーダーシップの類型図、きれいですね。 この切り口でリーダーシップを語れるのは、膨大な知識と情報とそれを解釈する理性を持ち合わせた酒井穣さんだけです。
さて、ビジネス書感覚で読み進めていったら、最後で痛い目に合わされた……というのが、全体を通しての正直な感想です。正直、1章を読み終えた時、自分の世間知らずさが次々に露呈されて、その先を読むのが怖く感じました(最終的には、そう思うことすら生意気だと気づいたのですが)。 濃いなぁ~、濃い、濃い。これだけの知識と学習を前にすると、必然、読む側も、どこまでも謙虚にならざるを得ないです。そして、最後まで読み終わったとき、僕にとっては、最終章とそれまでとは、まったく別の本でした(もちろん時系列なので話は続いてはいますが)。過去(1~5章)は歴史から謙虚に学び、6章は今から未来への強い想いを語る。穣さんの意志的なリーダーシップを感じました。

それにしても、知の理の集合体といえるすごい本です。難しい専門書を誰にでもわかる言葉で教えてくれている。ただ、今回は売ることより記すほうを優先した本のように感じました。リーダーシップを、コツみたいに小手先で手に入れられるわけがないというメッセージのようにも受け止められました。

目次

  • 1  人類以前のリーダーシップ
  • 2  旧石器時代以降のリーダーシップ
  • 3  農耕以降のリーダーシップ
  • 4  四大文明の誕生以降のリーダーシップ
  • 5  ルネサンス以降のリーダーシップ
  • 6  インターネット以降のリーダーシップ

著者

酒井 穣

Sakai Joe

株式会社リクシス創業者・代表取締役副社長。
1972
年東京生まれ。慶應義塾大学理工学部卒。TIAS School for Business and Society 経営学修士号(MBA)首席取得。商社にて新規事業開発に従事後、オランダの精密機器メーカーに光学系エンジニアとして転職し、オランダに約9年在住する。帰国後はフリービット株式会社(東証一部)の取締役(人事・長期戦略担当)を経て、2016年、ビジネスパーソンのための仕事と介護の両立支援サービスや人工知能を用いた高齢者支援サービスを提供する株式会社リクシスを共同創業。認定NPO法人カタリバ理事、プロ野球選手会顧問なども兼任。過去には事業構想大学院大学特任教授、新潟薬科大学客員教授なども歴任している。おもな著書に、『はじめての課長の教科書』『ビジネスパーソンの父が子どもたちに伝えたい21世紀の生き方』『ビジネスパーソンが介護離職をしてはいけない これだけの理由』(以上ディスカヴァー)『「日本で最も人材を育成する会社」のテキスト』(光文社新書)等多数。

BOW'S EYE

著者の酒井さんとの出会いは、2007年、当時社長を務めていたDiscover21に、もちこまれた厚い原稿の束でした。送り主の住所はオランダ。タイトルは、「課長の教科書」。当時、連日、複数送られてくる持ち込み原稿にわたしが目を通すことなどなかったのですが、そのタイトルに惹かれて、パラパラと見ました。そして、編集会議にかけました。そのとき「課長』という中間管理職にしぼったリーダーシップ本は、一般ビジネス書では見かけなかったからです。少なくともベストセラーはなかった。その新しさ、切実さに惹かれました。そして、翌2008年3月、今でこそ珍しくない「課長」をタイトルにつけたリーダーシップ本の本邦第一号が世に出、たちまち10万部を超えるベストセラーとなりました。その恩をいつまでも感じてくださっていた酒井さん、わたしが新しい出版社を作ると聞くや、直ちに原稿を仕上げてくれました。リーダーシップを研究する「学者」でこそないものの、学者も舌を巻く学際的な知識と、何より豊富な現場の経験、そして、組織と家族と社会への想いをあふれんほどにもつ酒井さんの、それこそ、あふれんばかりの注に満ちた、想いも文字量も(!)あふれんばかりの大著です。 さらには、半年以上、新しい会社の名前とレーベル名のアイデアが浮かばず、名無しのゴンベイだった弊社に、名前の「弓」を生かすべきだと、BOW&PARTNERSと命名してくれたのも、酒井さんです。僕たちが矢になって、世界に羽ばたきます、だから力をください、と。BOW BOOKSの第一号に、本書を読者のみなさまにお届けできることを誇りに思います。